佐波太郎のブログ

第二次ベビーブーム産まれの場当たりダイアリー

知る事で怖くなるし、怖くもなくなるし。

どこで手術するのかをあれこれと調べています。

 

僕の発症した甲状腺乳頭癌てのは甲状腺癌の中で一番多く

「術式としてはそない難解ではないのでそれなりの手術数を誇る病院であれば心配無いよ」

的な考え方もあるのですが

「経験豊富な料理人だと冷凍マグロも美味しくさばく」

との例えもありますのでそこはやはり経験豊富な病院で手術したい。

となると、近畿だと

隈病院(神戸)

が一番の候補だそうです。

 

【隈病院とは】

・隈病院は神戸市中央区にある甲状腺疾患中心の専門病院です。

・日本甲状腺学会認定専門医施設、日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会専門医制度認定施設、要するに甲状腺や内分泌のエキスパート集団です。

・開院は1932年で創立87年を誇ります。

・病床数は58床、うちアイソトープ病床は2床。

・2000年から理事長が隈夏樹氏に代わり、その頃からホスピタリティやIT化が進んだと言われています。

ブランディングが日本で一番秀逸だと思います。

 

日本でも数少ない甲状腺専門病院である事。故に甲状腺悪性腫瘍の手術数に絞っても2018年実績で973件とダントツで、また甲状腺の専門医の方だらけ。近畿圏で甲状腺となると必ず候補に挙がる名病院です。

・隈病院HP

・実績はこちら

 

【けれども】

その人気ゆえに手術待ちは4ヶ月はザラで、また診察の予約もなかなかすぐには取れず、また予約をとったとて予約時間に診察が始まるとは限らないというなかなかの盛況ぶり。その待ち時間の憂鬱な気分や苛立ちを緩和する為にナビットや小粋なカフェもあり、ホスピタリティの向上も意識されているようです。

あと、入院環境はデフォルトで完全個室。入院期間は平均7日間。カード使用不可です。

 

【ネットの声】

日本でもトップクラスの甲状腺専門病院である事に異論は無いけれど、比較的小さいとされる悪性腫瘍でも予防的な見地から大目に甲状腺を切除するというイメージがあるようです。甲状腺甲状腺ホルモンを分泌しており、全摘出だと一生涯ホルモン剤を服用する事になり、半分摘出だとその残り半分が適正量のホルモンを分泌しなければやはりホルモン剤を服用する人生になります。なのでQOLを考えると出来うる限り甲状腺の温存をはかりたいところ。しかし、再発のリスクを考えれば甲状腺もリンパ節も全摘出が安心といえば安心。

これは今の甲状腺癌のリスクとQOLのバランスの問題なので正解は存在しないところがまた・・・。

 

【総括】

知人の同業他科の先生数人が

「とにかく隈病院行け」

と言うだけはあり、ホームページも評判も隙がありません。ネガティブな情報も隈病院特有の内容ではなく人気のある病院にはありがちな内容なので隈病院は

・もう病院の事を考えたくない

・待つから、怖いけど待つから

・隈が好き

甲状腺疾患の方の本命であると思います。

 

甲状腺乳頭癌は予後がとても良い病気なのですが癌は癌です。人生は生きる死ぬだけで構成されていないので術後のQOLはとても重要だと思っています。僕は考えて調べて、知る事で恐怖と戦っています。予後が良かろうが悪かろうが、おっかないもんはおっかない。

癌だもの。

 

「追伸」

他にも調べた病院があるのでまた書きます。

 

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