・まだ実感が無いけれど
甲状腺癌も4種類ほどあるのですが、甲状腺癌の9割を占める乳頭癌という癌になりました。
乳頭がんは、甲状腺がんの中で最も多く、約90%がこの種類のがんです。リンパ節への転移(リンパ行性転移)が多くみられますが、極めてゆっくり進行し、予後(治療後の経過)がよいとされており、生命に関わることはまれです。しかし、ごく一部の乳頭がんは再発を繰り返したり、悪性度の高い未分化がんに変わったりすることがあります。高齢で発症するほど悪性度が高くなりやすいとされています。乳頭がんは、次の濾胞がんとともに高分化がんといいます。
引用元↓
甲状腺がん 基礎知識:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
予後は良好とされている癌なのですがやはり癌なので怖いっちゃ怖い。とりあえず、心の整理と鎮静作用の為に色々と書いていきます。
・甲状腺癌が発覚するまで
40歳を越えてから届く、特定健診クーポンを利用して毎年人間ドックに行っておりました。
この人間ドックの基本の検査の中に頸動脈エコーが入っておらず、今年はたまたまオプションで動脈硬化の検査として頸動脈エコーを追加してみたところ
「1.6cm×0.9cmの左甲状腺に腺腫の疑い」
との所見が出ました。甲状腺の腺腫は10人に2人程度の割合で腺腫の所見が出ると聞いていたのでこの時は
「良性やろな」
とのんきに思っておりました。
とはいえ、基本的にビビりなので良いにせよ悪いにせよさっさと白黒付けたいので、早速予約をとり、甲状腺の検査専門のクリニックで精密検査を受けました。
すると
「エコーの結果」
US clas 3.5 乳頭癌
1.64×1.07×1.03cm 0.9ml
形状/やや不整
境界/明瞭・やや粗雑
性状/low solid
高エコー/無し
血流/無し
頸部リンパ節/所見無し
との結果が出ました。
お医者さん
「乳頭癌と書いてはいるけどまだ確定では無いので穿刺吸引細胞診をしますね」
との事。
その割に
「甲状腺癌の手術の病院の候補を書いた紙を渡しておくのでどこにするか考えといて下さいね」
とか言う。
これはさっきのエコーの結果の
US class 3.5
が関係してくるのですが、この3.5ってのは超音波所見のクラス分類の数値なんですね。クラス分類は5段階あって、僕の3.5というのは悪性。ええ風にいうと良性寄りの悪性なのでどっちゃにせよ手術っぽいのです。
引用元↓
https://www.jmedj.co.jp/files/item/ebook/430.pdf
で、エコーの所見では乳頭癌であろうとは思うのだけれど、乳頭癌のフリして悪性度の高い癌の可能性もゼロではないので針をぶっ刺して細胞取って検査するて事なんです。たぶん。
ちなみに、穿刺吸引細胞診とはエコーで腫瘍を見ながら注射針を刺して、グイグイと細胞を吸引する検査です。文字面だとめっさ痛そうですが文字面ほどは痛くないです。
ただただおっかない。
で、細胞診の結果は1週間後との事。
つうか、癌の告知てもうちょい重めに言われるんかと思っていたので、あまりにもスラーっと告知されたせいかあまり実感がない。
「〇〇病院だと予約取っても半年待ちですかね?」
とか聞いても
「進行そんなに早くないからじっくりと調べても大丈夫だよ」
とか言われると尚更実感がわかない。下手したら痔瘻の時の方がもっと切迫してたよなあとか。
体調の不調も無く、そもそもの甲状腺の腫瘍自体も自分で触ってもわからないので
「あなたは癌です」
と、言われてもやはり実感がわかない。
とはいえ、人間の身体って不思議なもんで、告知されてからあっちゃこっちゃが不思議と痛い気がし始める。
ともかく、なっちゃったもんはしゃあないし、不幸中の幸いで今のところ死ににくい甲状腺乳頭癌との所見なのでこれからの一日一日を大切に生きて行こうと思っています。
はい。
【追申】
とか、書いといて
「生検で良性でした」
ってしたいわあ。
【次回】