甲状腺癌の手術を受けて、今日で1周年になりました。
これもひとえに、私の前世と今生の行いの良さが導いた強運による必然であると確信しそうです。
嘘です、執刀医の金本先生と皆様の祈りのお陰であると思っています、ありがとうございます、感謝しかありませんよ、はい。
入院前にいざと言う時の遺書や関係各所の段取りはしておりましたが、いざとならなかった時にいざとなる前の自分に戻れるかと言えばちょっと不安でした。
大袈裟に言えば戦場に行って戻って来た事と同じなのです、精神的に。しかも状況は終戦では無く停戦なので最低5年はおっかない状況が続きます。
ランボーです。今の平和な日本にベトナム戦争帰りのランボーと、術後に僕は同じメンタルになるのです。
しかも僕にはトラウトマン大佐はいませんし、筋肉もありません。
そんな不安ネタを入院前からとりとめもなく考える訳ですから、終始ネガティブな発想に囚われてしまいます。
なので術前までは
「甲状腺癌は5年生存率が95%なのか・・・」
と、ドス暗く思っておりました。
が
術後は全身麻酔の影響か、それとも甲状腺ホルモンのバランスが正常に戻った影響か、覚醒後に
「年5%の確立でしか死なないって素敵!」
と、思うようになりました。
そう、ほぼ無敵です。
と、なりますと人間やる気がみなぎる訳です。回復室で痛み止めやらなんやらの点滴で朦朧としながらも
「これからやる事リスト」
をひたすら考えました。
この時に考えた
「これからやる事リスト」
を今、粛々と遂行しています。
今のところ、それで食えるかどうかはさておき、6月に「役者になりました」宣言をしてからボツボツとお声がけいただけるようになり、コロナ自粛解除後の今年いっぱいは毎月お芝居をする機会をいただけております。
また、7月から30年ぶりに空手に復帰しまして、現在は週3日正道会館に通えるほど健康になりました。
人間万事塞翁が馬と申しますが、なんとなくお金を稼いで、なんとなく目先のやりたい事をやっていた頃と比べれば
「人生に張りが出ているな」
と、甲状腺癌になった事もただの不幸では無かったと思っております。
皆様もお身体にお気をつけて、40歳を越えたら人間ドックは毎年必ず受けましょう。
【追伸】
仕事をバッサリと縮小する際に僕のわがままを受け入れて下さった関係各所の方々には本当に感謝しております。
これからも引き続き僕のわがままをきいてください。
よろしくお願いします。はい。